良い俳句を授かるための心構え
俳句は作るものではなく授かるもの
これは青畝先生や紫峡先生から繰り返し教えていただいた確固たる作句理念です。語彙力がないから…表現力やテクニックが難しいから…といって学びを諦めてしまう方もおられますが、
ちょっと待って!
と言いたいです。確かにそのような要素も必要ですが良い俳句を授かるためにはそれらよりも大切な心構えがあるからです。
知識やテクニックよりももっと大切なもの、それは幼子のような純粋な好奇心を養うことです。小動物や嫌悪な対象物であっても謙虚な姿勢で接し希望と愛の目(こころ)をもって観察するということです。弱者を見下したり揶揄した捉え方を改めないかぎり本物の感動を得るのは難しいでしょう。たとい毛虫やゴキブリであっても命あるものに対しては愛のこころで接することが寛容です。生きとし生けるものの全てに命の尊厳があることを俳句を通して子どもたちにも伝えなければいけません。神様は不必要なものを創造されることはないからです。
余談ですが我が家ではゴキブリをスリッパで叩くのは家内の役目、それをティッシュに包んで冥福を祈りゴミ箱に捨てるのが私の役目です。