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やさしい季語講座
季語は言葉として記憶するだけではなくその季語が備えている本質を知る(体験する)ことが大切です。正しい季語の知識を学ぶためにその基本的な約束事を知ることもまた上達への近道であると言えます。
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感覚として季語をとらえる
初学の段階では “ことばとしての季語を覚える” のに懸命ですが吟行で句を詠む習慣が身についてくると “感覚として季語をとらえる” という事が理屈ではなくて実感として理解できるようになります。例えば今は秋だから…と頭で考えて「秋風や」と詠むのではなく吹く風に佇んでふと秋を実感したのなら「風は秋」という表現になるはずです。
「秋の山、秋の牧」と「山は秋、牧の秋」との微妙な違いがわかるでしょうか。後者の表現には佇んでいる作者の存在が感じられます。知識として覚えた季語を頭で考えて作句している段階ではこのように詠むことはできません。季語の本質を理解しかつ実感としての感興が身についていなければ感動した実景を正しく伝えることはできないからです。
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正しい俳句鑑賞法
句意を直訳しただけでは鑑賞とはいえません。隠された作者の小主観を探って連想を広げてみましょう。どのように連想するかが鑑賞者の個性だともいえます。
“多分・・・だと思う。”
という曖昧な鑑賞ではなく明確に断定します。なぜそう感じたのかという具体的な根拠を見出して鑑賞することが大切です。鑑賞に絶対正解はないのですからどう解釈しても自由です。的外れを気にせず大胆に連想をひろげてみましょう。
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